だいいっか第一課かんじ漢字のはたら働きにほんご日本語のぶんしょう文章は、ふつう普通、かんじ漢字とかな仮名でか書かれています。もしも、かんじ漢字をつか使わずに、ひらがな平仮名やかたかな片仮名だけでぶんしょう文章がか書いてあったらどうでしょうか。つぎ次のぶんしょう文章をちょっとみ見ただけで、か書いてあることがすぐにわ分かるでしょうか。うんどうかいのかいしはごぜんはちじさんじっぷんです。うてんのばあいはちゅうしになります。おな同じことを、かんじ漢字とひらがな平仮名をつか使ってか書いてみると、つぎ次のようになります。運動会の開始は午前八時三十分です。雨天の場合は中止になります。ひらがな平仮名だけでか書いたものにくら比べると、ちょっとみ見ただけでも、どんなことがか書いてあるか、と捕らえやすくなっています。それはなぜでしょうか。ひらがな平仮名だけでか書くと、ひと一つひと一つのことば言葉のまとまりが、と捕らえにくくなってしまいます。ところが、かんじ漢字のつか使えるところにはかんじ漢字をつか使ってか書くと、どこまでがひと一つの言葉なのか、捕らえやすくなるのです。「うんどうかい運動会」「かいし開始」などのことば言葉はかんじ漢字でか書いてあります。かんじ漢字でか書いてみると、それぞれがひと一つのことば言葉であることが、め目でみ見たとき時にすぐわかります。ひらがな平仮名のいちじいちじ一字一字がよ読みかた方だけをあらわ表すのにたい対して、かんじ漢字は、それぞれがよ読みかた方とどうじ同時にいみ意味もあらわ表しています。それで、かんじ漢字でか書いてあることば言葉は、ひらがな平仮名でか書いてあることば言葉にくら比べて、いみ意味もわ分かりやすくなります。「うてん」とひらがな平仮名でか書いてあると、すぐにはいみ意味のわか分らないことば言葉があります。しかし、「うてん雨天」とかんじ漢字でか書いてあれば、「あめ雨」というかんじ漢字と「てん天」というかんじ漢字の、それぞれのいみ意味から、「あめ雨のふ降るてんき天気」ということば言葉のいみ意味と、むす結びつ付けやすくなります。かんじ漢字にはよ読みかた方がふた二ついじょう以上あるものが、たくさんあります。たとえば、「じょう乗」というかんじ漢字には「じょうジョウ」「のる」「のせる」というみっ三つのよ読みかた方があります。「じょう乗」というかんじ漢字のいみ意味は、「じょうジョウ」というよ読みかた方からだけではわか分りません。しかし、「のる」「のせる」というよ読みかた方からは、このかんじ漢字のいみ意味がわ分かります。「のる」「のせる」には、じ字のよ読み方とどうじ同時に、いみ意味もあらわ表されているからです。つぎ次にあ挙げることば言葉のよ読みかた方といみ意味をかんが考えてみましょう。「じょうせん乗船」「じょうしゃ乗車」「じょうきゃく乗客」「じょういん乗員」「じょう乗」に「のる」「のせる」といういみ意味があることをし知っているひと人には「ふね船」「くるま車」「うま馬」、また、「きゃく客」「いん員」のいみ意味がわ分かれば、ただ正しいよ読みかた方はできなくても、どんないみ意味をあらわ表すことば言葉かはだいたいわ大体分かるでしょう。それぞれのかんじ漢字があらわ表しているいみ意味をく組みあ合わせて、ことばぜんたい言葉全体のいみ意味をかんが考えることができるからなのです。かんじ漢字をれんしゅう練習するとき時には、それぞれのかんじ漢字をよ読んだりか書いたりするだけではなく、いみ意味もただ正しくおぼ覚えるようにすることがたいせつ大切です。