平家物语日语古文翻译

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平家物語きをん祇しゃ園う精しゃ舎の鐘の声、しょ諸ぎやう行む無じやう常の響きあり。しゃ娑ら羅双樹の花の色、じやう盛しゃ者必衰のことわりをあらわす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前のちりに同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦のてう趙かう高、漢のわう王まう莽、梁のしゅ朱い忌、唐のろく禄さん山、これらは皆旧主・せん先くわう皇のまつりごと政にも従はず、楽しみをきはめ、いさめをも思ひ入れず、てん天が下の乱れん事を悟らずして、民間の憂ふるところをしらざりしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。近く本朝をうかがうに、しょう承へい平のまさ将かど門、てん天ぎやう慶のすみ純とも友、かう康わ和のぎ義しん親、へい平じ治のしん信らい頼、これらはたけき心も、おごれることも、皆とりどりにこそありしかども、間近くは六波羅の入道さき前のだ太じやう政だい大じん臣たひ平らの朝あそん臣きよ清もり盛こう公とまう申しし人のありさま、伝へ承るこそ心もことばも及ばれね。◇ことわり道理◇おごれる人おごり高ぶる人。得意になる人。「る」は存続の助動詞「り」の連体形。◇ひとへにただ…ばかり。ただただ。◇ひぶらへば尋ねてみると。◇いさめ訓戒、忠言、苦情。◇知らざりしかば知らなかったので。「ざり」は打ち消しの助動詞「ず」の連用形、「しか」は過去の助動詞「き」の已然形。◇亡じにし者亡んでしまった者。「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形。◇とりどりにこそありしかどもさまざまであったけれども。「どりどりに」はいろいろに、さまざまに。「しか」は過去の助動詞「き」の已然形。「ども」は逆接の接続助詞。

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